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森の中の秘密基地!遊んで学べるアウトドア用品店「YAU(ヤウ)」の魅力を紹介

ローカルマガジン

北アルプスの自然を満喫できるアウトドアアクティビティが豊富な長野県安曇野市。そんな自然豊かなエリアに、新しく「遊んで学べる」アウトドア用品店がオープンしました。

「お店で焚き火ができてソーセージも焼ける」「自然に囲まれてコーヒーを淹れられる」「庭のハンモックで寝転べる」と、ワクワクするような噂が聞こえてくるお店です。

abn長野朝日放送「藤森慎吾の信州観光協会」の取材で藤森慎吾さんも訪れたという「YAU Azumino Outdoor Gear & Equipment(以下、YAU)」。

今回は「YAU Azumino Outdoor Gear & Equipment」の大里信彦さんと齋藤孝平さんにお店の魅力を語ってもらいました。

自然を満喫できるグッズや工夫が盛りだくさんのアウトドア用品店

木立に囲まれ、近くには中房川からの支流がながれる自然豊かな穂高有明にある「YAU 」。穂高駅からは車で12分ほど山裾に向かったところにあります。

有明山の麓に広がる穂高有明は別荘地。森の中に別荘が点在し、多くの観光客が訪れているエリアです。特に近年は、カフェやレストラン、宿泊施設などが新たにオープンし、賑わいをみせています。

木立の中を車で進むと、奥に黒い建物が現れます。風雪にも強いとされる焼杉を使った建物です。窓からちらりと覗ける店内。「どんなお店だろう」と好奇心をくすぐられます。

庭には、アロマオイルの製造過程で出る蒸留かすの敷かれた小径が登場。森の中を通るこの道から、すでに森遊びがスタートします。

出迎えてくれたのは、「YAU」を営む大里さんと斎藤さんのお二人。温かい笑顔と柔らかい雰囲気で気さくに声をかけてくれました。

日常使いもできる700点以上のアウトドア商品が集結

「YAU」の店内には、700〜800点ものアウトドア商品が並んでいます。取り扱ってきた商品は累計で1,300点ほどになると話すお二人。日常使いもできるアイテムも豊富で、何があるのか探すだけでも楽しめます。

詳しい紹介は以前取材した記事「安曇野に新規オープン!遊んで学べるアウトドアショップ「YAU Azumino Outdoor Gear & Equipment」」をご覧ください。

焚き火台は常時10種類以上!こだわりのアウトドアグッズ

大里さんと斎藤さんに一押し商品を聞くと、「全部おすすめです」と即答。その中でも特に焚き火台の品ぞろえとセレクトにはこだわっていると話してくれました。

大里さん「お店の構想段階でコンセプトにしようと話が上がっていたほど、焚き火には想い入れがあります」

斎藤さん「焚き火台は常時10種類以上はお店に置いてあります。そのうち4台はお試しで使えるようにしているので、購入する前に使い心地を体験してほしいです」

県産木材を使ったアウトドア商品を作りたいという想いもあると話が弾みます。安曇野を初め県内の赤松には、松くい虫による松枯れ被害が出ており、赤松を切って駆除し被害拡大を防いでいます。駆除の際に出る赤松の木材などを再利用できないかと考えたのがきっかけです。

斎藤さん「長野県産の赤松を使ったテーブルを木工作家さんに依頼し、ちょうどその商品が出来上がってきたところです」

脚を取り外して手軽に持ち運べるようになっている「WOOD TABLE AKAMATSU」は、軽くて持ち運びにも便利。両端にある切り込みがポイントで、シェラカップやS字フックなどをかけられます。

自然を愛し保護するアウトドアの本質を伝えたい

大里さんと斎藤さんのお二人でアウトドアショップを開業しようと話が出たのは2020年の頃。コロナ渦のアウトドアブームにのって、おしゃれな商品が多数販売され始めた時期でした。

斎藤さん「アウトドアの道具は自然を楽しむもののはずなのに、おしゃれなギアを持っていることやSNSで映えることなどが注目を浴びる形になっていました。キャンプ自体は、自然を消費するものではなく、自然を育てるものであってほしいと思っています。だからこそ「遊んで学べる」YAUのコンセプトが生まれました」

アウトドアブームの背景には、大量生産や環境破壊問題が隠れています。自然を楽しみながらも破壊しているという矛盾が生まれてしまうのです。消費社会に流れてしまうのではなく、自然を愛するアウトドア本来の意味を「YAU」は伝えていこうとしています。

大里さん「二人ともアウトドア業界の経験はないので、まずは自然を知るところから始めようと決めました」

自然や森を学ぶために、大里さんは、伊那市で開催されている森とのつながりを共につくる「INA VALLEY FOREST COLLEGE 」へ。斎藤さんは同じく同市で開催される「山暮らしkikori塾」に参加しました。

大里さん「やっと森に関わる仕事をするスタート地点に立てたと感じました」
参加した様子は「YAU」のnoteで詳しく語られています。

アウトドアショップの仕事自体が初めてで、仕入れの仕方も分からない状態からのスタート。初めは二人で展示会に足を運び、ひたすら見て回って品物を選び、交渉を始めました。同時に業界についても学びを深めていったそうです。

安曇野にお店を開いた理由は、

  • フィールドが近い
  • コーヒーを淹れたり、店先で焚き火ができる
  • ワークショップやポップアップなどのイベントスペースが確保できる
    などの条件をクリアする場所だったから。

大里さん「安曇野は関東からも関西からも訪れやすく、アウトドアに興味がある人が訪れる土地です。お店を開くにもほど良い距離だと感じました」

五感で自然を楽しめる「YAU」の遊び方とは?

お二人の想いが詰まった「YAU」は、2024年4月に入りオープンから9カ月が過ぎたところ。今では常連客もでき、週末を中心に多くの人が訪れるお店となっています。「キャンプ道具を持参して、敷地内でアウトドアを楽しむ常連客もいるんですよ」と二人は楽しそうに話します。

「YAU」に来るとどのような遊びができるのか、大里さんと斎藤さんにその遊び方を教えてもらいました。

暖かさとゆらぎを感じる焚き火体験

斎藤さん「一番人気の遊びは焚き火です。私たちに声をかけてくだされば、台の紹介から火の付け方など、レクチャーします」

大里さん「お客さん自身で焚き火をする楽しみを覚えてもらいたいです。焚き火の火でソーセージを焼く体験も楽しいですよ」

「YAU」のデッキスペースの横には、すぐに楽しめるように焚き火台「Tipi」が設置されています。デンマーク生まれの「Tipi」は、日本ではエクステリアのアイテムとしても人気です。

薪も準備万端。予約なども必要ありません。「YAU」では、薪代を払うだけで焚き火を体験できます。薪代は100円/kgで購入可能です。1kgの薪で約1時間楽しめます。ぜひチャレンジしてみてください。

豆を挽いて淹れる香りを楽しむコーヒー体験

斎藤さん「店内で販売するコーヒー豆やお茶は、デッキスペースや中二階などで、自分で淹れられます。特におすすめなのは『まめさんコーヒー』の『山』と『川』。キャンプ好きなオーナーだからこそ実現した、2杯分だけを真空パックした商品です。

キャンプには余計なものは入りません。必要なものだけを用意して自然を楽しむことを体験してほしいです」

席で待っていると、コーヒーを淹れるセットを持ってきてくれました。コーヒーミルやドリッパーなど、本格的な道具を使えるのは貴重な機会です。

袋を開けた瞬間や豆を挽いたあと、お湯を豆に浸透させる間も新鮮なコーヒー豆の香りが楽しめます。

日差しや風を感じるハンモックでのんびり体験

斎藤さん「ハンモックに寝ころんで過ごすのもおすすめですよ。お子さんにも人気で、お父さんやお母さんが買い物をしている間に遊ぶ姿をよく見かけます。基本的に雨天時以外は設置しているので、ぜひ試してみてください」

ハンモックに揺られながら外の空気を満喫すれば、気持ちの良い時間を過ごせます。

秘密基地のような中二階でワクワク体験

大里さん「中二階は、ワークショップなどでも使われますが、普段は絵本などを置いて、YAUライブラリーとして開放しています。親子でゆっくりと過ごす方もいますよ」

奥の階段から上がれる中二階は、秘密基地のようなスペースでワクワク感が膨らみます。

遊んで学べるアウトドアワークショップ

「YAU」ではオープン以来、定期的に森で遊んで学べるワークショップを開催しています。

今までで一番思い出に残っているのは、「ワサビ丼を作ったこと」と話してくれた大里さんと斎藤さん。「メスティンでお米を炊き、安曇野のワサビ農家さんにワサビの品種や味の違い、擦り下ろし方や食べ方を学びます。ワサビの品種で辛さと香りが全く違うのを体験できました」

加えて、新たに「YAU」の想いが込められたワークショップを開催するお話も伺えました。

斎藤さん「週末に実施する『森の案内人と歩く冬の自然散策 ~落ち葉から作る自分だけのリーフ型蓄光タグ~』は、オープン当初から自分たちのやりたいと思っていたことを形にできたワークショップです」

今回は、3/2に開催した自然散策と蓄光タグ作りにも密着。その様子をレポートします。

森の営みを感じるフィールドワーク「森を歩く」

まずはYAUに集合。森の散策を担当する「珈琲と森の案内人 Bright field (ブライトフィールド)」の安田大輔さんと、蓄光タグ作りを担当する「Design Studio Bergchen (デザインスタジオベルクシェン)」の小山拓也さんと合流します。

今回のワークショップでは、前半は、森の案内人安田さんの案内で、烏川渓谷を歩きます。春を迎える森の営みを感じながら、落ち葉を探し廻るフィールドワークです。後半は、見つけた落ち葉を使って、デザイナーの小山さんと3Dプリンターで蓄光タグを作ります。

烏川渓谷に移動し、安田さんのお話を聴きながら森歩きがスタート。週末に降った雪がまだまだ残っている状態でした。

「羊のような顔をしていますよね」と安田さんが教えてくれたオニグルミの芽。かわいらしい表情にみんなで写真タイムとなりました。

雪の中を手探りで落ち葉を探し、参加者それぞれが気に入った葉っぱをファイルに挟んで保存します。

森の中は発見がいっぱい。木々についてや方位の見分け方などの話にもみなさん興味津々。夢中になって落ち葉を探すうちに、あっという間に1時間が過ぎていました。参加者はそれぞれこだわりの葉を見つけられたようです。

お気に入りの落ち葉で、世界にひとつだけの蓄光タグ作り

続いては「YAU」に戻り、蓄光タグ作りです。まずは、集めた葉っぱから好きなものを選びます。穴が開いている葉の方が味わいが出ると、小山さんからのアドバイスを受け、真剣に悩む参加者たち。

デザイナーの小山さんは、ランタンのシェードを手がけており、今回はその技術を活かして木の葉の形をした蓄光タグを制作します。

選んだ葉っぱを写真で撮り、小山さんと細かなデザインを相談。葉脈の数や葉っぱのとがり具合、穴のサイズなど、葉っぱの特徴をどのようにデザインに反映するかを入念にチェックします。

デザインが決まったら、データを3Dプリンターに送ります。3Dプリンターには蓄光素材がセットされており、送られたデータに合わせて蓄光タグが生成されます。

3Dプリンターの作業が完了するまでの20分ほどの間、安田さんが自家焙煎した豆でコーヒーを淹れてくれました。立ち上るコーヒーの芳香と清々しい空気が疲れた身体を癒してくれます。

コーヒーをいただきながら、話をしているうちに、3Dプリントの作業が完了。最後は葉っぱを暖炉で温めてカーブを作ります。カーブの形も葉を元に再現されているそうです。

唯一無二の蓄光タグが出来上がりました。自然の中から歩いて見つけた葉っぱたち。参加者それぞれの想いが込められています。

最後はみんなで談笑。蓄光タグの出来上がり具合に盛り上がる参加者のみなさん。「じっくりと大地を見ながら歩くことはほとんどない」「とてもよい経験になった」などと、感想を語り合っていました。

キャンプが日常、YAUが描く自然の居場所

オープンから9カ月が過ぎた「YAU」。お店を続けていくうちに「少しずつ変わってきたこともある」と大里さんと斎藤さんは話します。

大里さん「実はお客様から『なんのお店ですか?』と聞かれ『キャンプ用品店です』と答えることに違和感を感じている自分もいます。安曇野に住んでいるとフィールドが近くてすぐに自然と触れ合えるので、キャンプ道具は”日常品”なんですよね」

斎藤さん「キャンプ用品だけど、普段使いもできる。そんな商品をそろえているのがYAUの特色になりつつあります。だからこそ、シンプルで廃れないデザインのものを揃えています。『自然は身近にある。キャンプは気軽にできるよ』と提案できるお店になっていきたいです」

安曇野の自然を体験しながら「YAU」を成長させている大里さんと斎藤さん。4月には、5本指の靴Vibramの正規代理店となっているBarefootinc Japanのポップアップを予定しています。Vibramを試すために、善光寺まで歩く計画をして行ってきたのだとか。

アウトドアで大切なのは「純粋に自然を楽しむこと」「自然を守り愛すること」。これからもお二人は実体験を通して、自然と人をつなげてくれます。

森と人をつなぐアウトドア用品店「YAU」。自然は身近にあり、気軽に触れ合えることを教えてくれます。この記事を読んで気になった方はぜひお店に訪れてみてください。自然との付き合い方を追求し続けるお二人と話をすれば、きっとより身近に感じられるはずです。

基本情報

店名:YAU Azumino Outdoor Gear & Equipment

住所:長野県安曇野市穂高有明7350-46

TEL:0263-74-5532

営業時間:平日:10:00〜19:00 土日祝:7:00〜19:00 ※季節によって変動あり

定休日:第2.4水曜/毎週木曜

駐車場:有(店舗前5台)

公式インスタグラム公式サイト