安曇野・穂高の森の中。
静かな木立に囲まれた場所に、ひっそりと佇む小さな本屋さんがあります。
その名は「あすなろ文庫」。
扉を開けると、木の香りと本の匂いがふんわりと混ざり合って、まるで物語の中に入り込んだような気持ちになります。
今回は2025年4月6日にオープンした「あすなろ文庫」を紹介します。
安曇野で一番静かな本屋さんカフェ「あすなろ文庫」

「あすなろ文庫」は、ただの本屋さんではありません。
穂高の別荘地の奥へと進むと見つかる隠れ家的な本屋さん。
店主は筑北村のご出身で、長く安曇野で暮らしてこられた方。
もともとは「できるだけ静かな場所で、カフェをやれたら」と考えていたそうですが、
その思いがかたちを変えて、本と人が出会うこの小さな空間が生まれました。
木立に囲まれたこの場所は、訪れるだけでも心が少し静かになるような、そんな空気をまとっています。

店内にはカフェスペースもあり、飲みものはセルフスタイル。
過度なサービスはあえてなく、本に没頭できるように、自分のペースで過ごせるように。そんなやさしい配慮が感じられます。
誰かと話すでもなく、スマホを開くでもなく、ただ静かに本を読む。
時間を気にせず、ページをめくる音だけが響くような休日が過ごせそうですね。
隠れ家カフェ「あすなろ文庫」の店内

小さな受付で会計を済ませたら、あとは自分だけの時間。
店内に入ると、まず目に入るのは、本がぎっしりと並んだ本棚のスペースです。
落ち着いたグリーンの壁に囲まれて、本の背表紙の色合いがやわらかく映えます。

こちらには小説が並んでいますね。
「今日はどんな本と出会えるだろう」と心がふわりと弾む。そんな時間が、ごく自然に流れている空間です。

もともと「本屋カフェをやろう」と思ったきっかけは、オーナーさんのご自宅にあった一冊の画集だったそうです。
言葉がなくても、ただ絵を眺めているだけで、心が落ち着いたり、想像がふくらんだりする感覚。「絵を見ながら、時間を過ごせる場所があったら」と思ったその気持ちが、今のあすなろ文庫という空間につながっているのかもしれませんね。
ゆったりくつろぎ空間「あすなろ文庫」のカフェスペース

カフェのスペースは一つひとつが仕切られているので、隣に人がいても本に集中できます。窓から見える外の景色も最高ですよ。

カフェはセルフ。棚に置いてある飲み物を自由に飲んでよいそうです。
お気に入りの器を手に、読みたい本をそっと持って、好きな席に座れば、あとは誰にも急かされない自分だけの時間が始まります。

ドラフルーツなども置いてあるので、紅茶なども好みに合わせて楽しめそうです。
ちなみに、お菓子は2つまで食べてよいそう。
飲みものと甘いもの、そして静かな時間。
本と向き合うには、ちょうどいいやさしさが、ここにはありますね。
まったりタイムを静かに楽しむ!

ドリンクが用意できたら、あとは席に座って、本を開くだけ。カップから立ちのぼる湯気と一緒に、日常のざわざわが少しずつほどけていきそうですね。

本は店主さんが本屋さんを巡って集めたものばかり。
「あすなろ文庫」は、本と“出会わせてくれる場所。静かな森の中で、自分だけの時間を過ごせます。
「あすなろ文庫」の店舗情報

「あすなろ文庫」へは、GoogleMapを頼りに奥に進めば看板が見つかります。
周りは穂高の森に囲まれた静かな場所。耳を澄ますと、風に揺れる木の葉が、さらさらとやさしく鳴っていました。
「外にテラス席とか置いたらいいですね〜」と聞くと、そのうち用意するかもしれないとのことでした。
ゆったりとした時間を過ごして見たい方は、ぜひ訪れて見てください。
基本情報
店名:あすなろ文庫
住所:長野県安曇野市穂高有明7360-1
TEL:090-6566-0623
営業時間:10:00〜18:00
定休日:火・第一月曜 臨時休業あり
駐車場あり
公式Instagram